World Cooking Index -研究者との連携事例-(2022年7月15日)
7月15日にminorusの第三回研究会が開催され、World Cooking Index -料理の意味価値を再考するための研究者との連携-と題して、新居から発表を行いました。
クックパッド株式会社にて担当している、World Cooking Indexプロジェクトの事例についてお話しさせていただきました。
クックパッド株式会社が行う、研究者との連携を通じた料理の意味・価値に関する議論の活性化を目的としたプロジェクトです。2018年からギャラップ社と連携して、世界約140カ国で料理頻度*1等の調査を実施し、「A Global Analysis of Cooking Around the World」レポートとして公開しているほか、取得したデータを研究者に提供するなど、料理の意味・価値の再考につながる研究の支援も行っています。
*1 料理頻度: 1週間の昼食・夕食(7日×2回=合計14回)のうち何回、野菜や肉などの材料から家で料理したかを質問
研究会ではWorld Cooking Indexの成り立ちや、最新のデータ、現在の取り組みなどについてご紹介したのち、参加者の皆様からプロジェクトの今後の発展に向けてご意見をいただきました。
議論された内容
・お皿や食材の色が増えることもしくはコントラストがはっきりすることが食事を楽しくすることにつながるのではないか
・立命館の食マネジメント学部と親和性があるのではないか
・大学の教養科目でデータの読み方について学ぶ際の教材として活用してもらうのはどうか
・料理頻度が高い人は環境負荷の小さい食材を選ぶ傾向があるというデータは出ないのか
・県別の料理頻度調査をやってみるのはどうか(共働き比率との関連も見えるのではないか)
ー地域活性などの研究をしている研究者との連携の可能性もあるのではないか
ー県別の料理頻度が高い県ベスト10を出すのも面白いのではないか
今後はいただいたコメントも生かしながら、データの周知と国内外の研究者との連携拡大に取り組んでいきたいと思います。
新居日南恵(一般社団法人minorus 理事)
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